2011年5月15日日曜日

プレゼンのうまい人

13日のクラウド コンピューティング EXPOでは、玉川憲さんの講演のほかにサイボウズの野水克也(@nominomi875)さんが自社およびパートナーブースでプレゼンテーションを行うということで、そちらも楽しみにしておりました。野水さんの経歴はtwitterのプロフィールにも書いてあるのでここでは省きますが、もともと緊急営業会議でパネリスト以外で挙手してバシバシ発言していて、その発言に大変説得力があるというか、なんだか共感できた方でした。今回、その緊急営業会議から数日後のこの展示会でプレゼンを見られるということで、サイボウズのブースに出向きました。
サイボウズブースは、野水さんのプレゼンが始まるぎりぎりの時間まで人がいなかったのですが、始まるやいなやどこから出てくるんだってぐらいわさわさと集まってきて、暑いのなんのって。野水さんも汗だくでした。
プレゼンは以下のように進行していきました(認識違いあったらスミマセン)。
  • 東日本大震災後にサポートで東北に入ったこと(写真とともに)
  • 東北では震災の数時間後に建設業界が動き始めた
  • 建設業者が瓦礫を撤去しなければ緊急車両ですら入ってこれない状況
  • 建設業界は今回のような状況の時にすぐに動ける準備が業界内でされている
  • 一方都内では帰宅難民が溢れ、計画停電の影響で多くの企業で社員が自宅待機となった
  • サイボウズは自社グループウェアを利用して全社員を在宅勤務可能にした
  • サイボウズは、平時より在宅勤務、育児休暇などを制度化している(ワークライフバランス)
  • アクセス権の変更などは、簡易的に可能にしておくとGOOD
などなど、東日本大震災時に準備された建設業界が真っ先に動き出し、文字通り「道」を作ったこと、サイボウズでは平時に準備された勤務体系が非常時に大いに役に立ったこと、このあたりを非常に分かりやすく、また関連性のある話題として説明していました。東北の建設業界とサイボウズに共通するのは、
  1. 自律的活動
  2. コミュニケーション基盤
  3. 経験
を可能にしている、もしくは持っていたこと。これは15分弱のミニプレゼンの趣旨です。
すごかったのは、通常こういったプレゼンでは、自社製品のすごいところや機能の説明をされてうんざりすることが多いのですが、それが一切なかったこと。自社の製品の説明については前面に出すのではなく、ツールとして利用されていたことをさらっと説明しただけでした。内容もかなり自らにとってもヒントになりましたし、決して押し売りだったり身勝手な説明ではなく、聞いている人が興味があることから、自社製品のすごさをさりげなく、そして強烈にプレゼンしていました。


終わったあと、野水さんと名刺だけ交換させてもらいましたが、暑くて早く終わろうと必死だったそうです。私と同じく汗っかきのようです。IIJのブースではさらに多くの人を集めてプレゼンしているのを見ました。他のブースに比べて語り口調であるとか、持っているオーラが人を惹きつけるのでしょうが、実際にその内容もかなりのものです。

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